買え。
全てのミッションをクリアしたのでネタバレ避けつつ感想。マストバイ。
おわり。
さまざまな要素が美しく噛み合う芸術品
いやもうホントに黙ってプレイしよう!この世界を体感しようよ!もう理屈なんか無いよ!面白いよ!じゃぁブログの意味無いよなぁ~ってことでマジメに書くけど、フィールド、アクション、戦闘、そしてストーリーまでも、その全てが噛み合っているからこそGRAVITYDAZE2は面白い!いろんな要素があるべくしてある、なるべくしてそうなっている。本当に精密機械のように組み上げられたゲームなんですよ!
そんなわけでめちゃ面白いからプレイしようネ!
で終わっちゃっていいと思うんだけど、せっかくだから各要素の魅力でも書いておこう。でもホント本能レベルで面白いと思うんだけどな~このゲーム。
フィールド
街のつくりひとつ取っても細かいところまでしっかり描かれていてよくできている。これが写真撮影とそれに伴うトレジャーハンティング、人物や隠された絵画探し、そして移動自体(徒歩でさえも)を楽しいものにしています。
でもそこだけじゃない、「人」が丁寧に描写されているところが実にいいんです。
島によって変わる服装、乗り物には全て人が乗っていて、各々が思うがままに生きている。ただ歩いてるだけじゃなくて、ご飯食べてたり楽器を弾いてたり、洗濯してたりねっころがってたり。街を飛び回るうちに様々な人の営みを目にするでしょう。そうしているうちにその住人たちや街自体に愛着が湧くこと間違いなし!まぁ、ちょいちょい重力スライドで荒らしまわっちゃうんですけど。
こんなゲームのプレイ自体には影響するべくもない細かいリアリティの積み重ね、これがここまでの効果を生み出すとは!世界が『ある』と感じられる、いま自分はこの世界の中にいると思わされる没入感。世界が生きている。公式サイトでも謳われていた「生きている街」は伊達じゃありません。
なんだか「やらされてる感」が無くなるというか、プレイするたびに「帰ってきたな~」という感覚になるんですよ。単純にアクションの出来がいいとか、それだけではなく、そんなフレンドリーな世界になっていて、こっちから積極的に関わっていきたくなるからこその気持ちよさは間違いなくあると思うんですよね~。
体感する価値のある世界だと感じました。
アクション/戦闘
重力操作による独自の快感は健在。チュートリアルが親切すぎず、物語の流れで操作を習得できるのもいいですね。
前作の時点で完成させているかのように思われていた重力アクションですが、今作ではそれらの使い勝手が良くなっただけではなく、新要素「チューン」によるアクションの変化によって、移動・戦闘ともに深みを増しました。いかに重力キックを当てるか、に集約されていた単調な戦闘はもうありません。自身の経験とひらめき、操作次第で様々な戦い方を楽しめるでしょう。
難易度の面では、アクションの戦闘がニガテでも、使いやすくなった重力グラブを中心に立ち回る、回避アクションを積極的に使うなどすればなんとかなる場面が多かったです。というか難易度を三段階から選べるので、ここはひたすらストーリーを追いたい人にもガッツリと戦闘を楽しみたい人にも嬉しい点でしょうね。
ひとつだけ引っかかった点を挙げるとすれば、もう少しだけ敵を視界に捉える手段があるとなお一層気持ちよさが増したかも。ロックオンした相手を画面中央に捉え続ける、いわゆるZ注目のようなシステムがあるとなお良かったかなと感じました。
ただ、GRAVITYDAZEは二次元ではなく三次元的なアクションが魅力なので、擬似的に二次元のような感覚になってしまうZ注目は相性が悪いと考えた結果なのかもしれませんね。
アクションゲームにおいて自分自身の成長は欠かせない楽しみ、本作では「三次元空間で敵を捉える」というGRAVITYDAZEらしい能力もプレイヤーが成長するべき要素のひとつなのでしょう。
でも、それでも何か!何かひとつそういう機能が欲しかったなぁ~と思ってしまうワガママなうらしまでした。
ストーリー
まず、「完結編」というタイトルの通り、結末を迎えました。一安心。物語はおおまかに「立場の違いとそれによる問題」であったり「人のありかた」であったりと、生きている街が活きるテーマとなっています。なかなか重めですね、人々の生を感じられるリアリティのある世界なので、より一層「なんとかしなくちゃ」って気分になってのめりこめました。
そして後半になるにつれてGRAVITYDAZEらしい「時空」や「運命」なんて要素が絡まってくる、というもので、特にこのあたりからの盛り上がり方がスゴイ!ラストの見せ方も最高!詳しくかけないのがもどかしいけど、面白い映画を見終わった後のような充実感と余韻がありました。
前作との繋がりももちろんありますが、スッパリと区切られた状態で始まるし、こっちから始めちゃってもいいんじゃないかなと思います。もちろんやっているに越したことはありませんけどね。
…で、いちばん語りたいところはやっぱり最終局面なんですけど…コレはネタバレ抜きだと難しいなぁ~!とりあえず、あんまり急いでプレイせずに、ちょいちょいサイドミッションなり写真撮影なりを楽しみながらこの世界を楽しんでいくといいと思います。そうすればするほど…ね?自分はガツンとやられちまいました。すごいギミックのストーリーです。参りました。
キャラクター
最後にコレ。自分はアクションゲームにおいて操作するキャラクターに個性を求めない方なのですが、キトゥンはいいキャラクターですね!写真を撮るようになって一層好きになったかも。
一貫して明るく前向き、素直で情に厚い振る舞いはヒロイックでとてもいいです。チョロくてくさいのもご愛敬。重いシーンでも引っ張ってくれる力があるし、ちょっと無理矢理で妙な話の流れになっても「キトゥンなら仕方がない」と思えます。
そんな彼女だからこそ映えるストーリーがもう…とにかくやって!
もちろん彼女を取り巻く人たちもみーんなキャラが立っていて、こちらも「生きている街」という感覚に一役買っています。キトゥンの存在感も周りのキャラクターがいてこそ際立つ、よくできたものですよ。
ただ、一度はフューチャーされるものの、それ以降あまり出番が無いっていうキャラクターもそれなりにいるので、キャラクター毎の濃密な関わりを重視する人は少し物足りなく感じるかもしれませんね。
蛇足
こんな感じでもう何をしててもとにかく楽しいゲームなのですが、どうしても受け入れられないものが1点だけ。重力アクションが使えないミッションは本当につまらないです。
まぁ冒頭はいい。そういう演出だし、重力操作ができるようになったときの世界が開ける感じがとてもいいです。ゼルダみたいなもんですね。
サイドミッションもやらなくちゃいけないものではないし、キトゥンのキャラクターに引っ張られてそれなりに楽しめるものもあるので百歩譲ってよしとする。でもなんといってもストーリーミッションで出てくるアレ、前作にもあった最後のダンジョンでやらされるしょーもないパズル!これが最悪!
さっきまでGRAVITYDAZEをプレイしていたのに、今はなんでことやらされてるんだろうっていう気分になりましたね。GRAVITYDAZEのいいところ一個も無し。もうテンションはガタ落ち、気分は萎え萎え、でもストーリーは気になるし…しかたないから指動かすか…ってな具合ですよ。めんどくせ、としか思いませんでした。物語が最高潮を迎えようとしているときにハナシの腰を折らないでほしいです。
重力操作というカギを手に入れてからそれが無くなるのはストレスでしかないですね。次回作があるとしても、コレだけは二度と体験したくありません。
おわりに
戦闘ヨシ、探索ヨシ、ストーリーもヨシでやりこみもヨシ、更にはキャラクターも音楽もヨシ。新年一発目のゲームでしたが、このまま2017年のベストゲームにも十分なりえる素晴らしいゲームでした。
しかしミッションは全てクリアしてもまだ写真撮りたいし、探索要素は残っているし、採掘も進めてみたいし、重力スライドレースでハイスコア出したいし、さらに3月には無料DLCが出ちゃうし!まだまだ楽しめることがいっぱいですよ。
このゲームを作った人たちは本当にプレイヤーを楽しませたくて仕方がないんでしょうね、もしかしたらそれがこのゲームの面白さの秘訣なのかも。
それではサーバーメンテナンスも終わったのでこのあたりで。
グラビティ・キトゥンに休息なし。
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