今回突如として降り始めた翠雨がフォドラにもたらすものは恵みか災いか。フォドラに虹は掛かるのか。ファイアーエムブレム風花雪月、最終回!
禁忌
女神の歴史
すんでのところで一命を取り留めていたレア様。となれば黙っちゃいないのはクロード。最後の機会を逃すまいと、立ち上がることすらできなくなった彼女のもとを訪ねたようだ。
クロードってさぁ、よく言えばしっかりしてるというか、悪く言えば冷徹というか、そういうところあるよな。もういいだろうよ、十分頑張ってくれたんだし、ひどい怪我を負ったのだって自分たちを守るためなんだぞ。
それなのにまだ全て暴こうなんて傲慢だとは思わないか。秘密のひとつやふたつがなんだって言うんだ、最後くらいそっとしておいてやろうよ。
あ、立ってるじゃん。立ってるなら聞くか。絞り尽くすか。
ということで話を聞き始めるとこれがまぁ怒涛の真実祭り。あんまり情報が多かったモンだから各項目ごとにまとめていきます。
独占スクープ!大司教レアの正体!
ここの会話でレア様の正体が判明したのだけれど、それを明かすにはフォドラの黎明から語る必要がある。レア様は手始めに自身が神祖が最後に生んだ眷属であることを告白。
つまり彼女はソティスの娘!“白きもの”であることから女神の眷属であることは察しがついていたけれどコレには驚いた。
それを前置きしたところで、ソティスがこのフォドラに何をしてきたのかを語り始めます。彼女は「遥か遠い場所」からやってきた。自身の姿を人に近いものに作り替え、同時に自らの血を分けて眷属を生み出したのだそう。その眷属たちと共に人々に知識と技を与えることで豊かな文明を築かせたのだという。なんだかSFチック。
あといまさら気がついたけど女神の眷属っていうのはみんな竜で、外伝「砂に眠る神話」に出てきた「風を呼ぶもの」もソティスが血を分けた眷属ってことだったんだな。「白きもの」もそうだし、みんな名前は「◯◯もの」で統一されているのかも。我那覇響級のネーミングセンス。
しかし平穏は長く続かないのが世の常。
文明を得た人々は次第に神祖の教えに背くようになり、無益な戦いを始め、しまいには自らを神であると思い込んで神祖に戦いを挑み始めてしまった。結果、地上は焦土と化して人々の大半が死滅。その時に地上を捨てて地下へ逃げた者たちの末裔が闇にうごめく者というワケだ。
人は罪深いな。どういう理由で神祖に楯突くようになったのか詳細はわからないけれど、やっぱり元々争うように出来ているとしか思えない。そして歯止めのかからなくなった野心は恐ろしい。
あとコレで闇にうごめく者が女神を敵視している理由もわかったね。1000年もの時を経てなおその復讐の炎が燃え盛っているということは余程の理由があるんだろうか。
この件に関しては後にイグナーツから面白い解釈を聞くことができた。奴らは自分たちのことを「救済者」と称し、今回騒ぎを起こしているネメシスは「解放王」なんて言っちゃってるよね。それは外からやってきた女神たちを排除することで世界を人の手に取り戻そうっていう考えからじゃないかというもの。
いや〜しっくり来た。さすがイグナーツだ、ダテにメガネくんじゃないね。この考えを聞いちゃうと奴らの行動にも一理あるような気もしてくるけど、ソティスが圧制を敷いていたワケでも無いだろうに、やっぱり賛同する気にはなれないかな。
で、そのあと神祖は気が遠くなるような時間を使って荒れ果てた大地を再生させると使命を終えたとして聖墓で眠りにつきます。現在のガルグ=マクの地下に神祖自らが作ったアレね。残された眷属たちは近くのザナドでそれを守りながら再び穏やかな暮らしを送り始めたのです。
が!そこで起こったのがネメシスによる虐殺!ザナドが「赤き谷」となった惨劇!命からがら、唯一の生き残りとして逃げ出したレア様は復讐の念を抱きながらフォドラを彷徨い…。
セイロスと名乗って帝国の建国を促したのだった!
あ~やっぱりセイロスだったか!いや、正確にはセイロスがレア様なんじゃなくって、レア様がセイロスと名乗っていたんだからセイロスなんていう人物は存在しないんだ。彼女はハンドルネームをフォドラ最大の宗教にまで育て上げて自らが大司教となっていた。辣腕。
そこからはよく語られている通りタルティーンでネメシスを討ち、天帝の剣はレア様の手に渡ることになり、今に至るというワケだ。
暴かれた「英雄の遺産」製造のウラ事情!
と、ここまで話したところで矢継ぎ早に伝令が飛び込んできた。なんでも正体不明の軍勢が急接近中。帝国領旧フリュム領からグロンダーズ街道沿いの村々に甚大な被害を及ぼしながらミルディン大橋を超え、迎撃に出たヒルダの兄、豪傑ホルストさえも瀕死の重傷を負ってしまったのだそう。
そのホルスト曰く敵は天帝の剣に似た武器を使い、炎の紋章を掲げてアミッド大河を西進。つまりガルグ=マクを目指しているのだそう。
ここでレア様はピンときた。というか全てのプレイヤーがピンときたでしょう。敵はネメシス!レア様の考えでは奴は強い力を持つ神祖の血を得ており、今蘇ったのも圧倒的な力を持っているのも不思議ではないのだそう。
で、ここからが本題。
ネメシスが神祖の血を得ているという話をしたが、それは具体的にどういう意味なのか。
それは闇にうごめく者の代名詞的な「血の実験」に関わってくる。ネメシスは聖墓から神祖の遺体を暴き出したその後、その血から炎の紋章を、その骨と心臓で天帝の剣を作り出したのだ!
つまり天帝の剣はソティスの亡骸!カッコいいからという理由だけで要所で振るってきた罪悪感がのしかかる!
レア様の話はまだまだ終わらない。
血や亡骸で作られたのは天帝の剣だけではない。他の英雄の遺産も原材料はそれぞれが神祖の眷属の骨と心臓!骨が武器で紋章石が心臓だ!ピクピク動く遺産が多いのってそういう理由…。
それどころか十傑の紋章もその全てが神祖の眷属の血から作り出されたもの。つまり紋章も女神が与えた力などではなく、闇にうごめく者の手によって植え付けられた力に過ぎなかったのだ。二つ目の紋章を増やすことができても不思議じゃなかったんだな。
そして赤き谷の虐殺はこの紋章の力や英雄の遺産をもって行われた。ザナドの民は同胞の血と亡骸によって殺されたのだ。
あまりにもムゴすぎる…そりゃあレア様がブチギレて今でも復讐心を抱いているのも自然な流れ。ゴーティエ家の件で遺産を取り戻した時に返却しなかったのも、かつての同胞の亡骸をしっかりした建前の元に取り返したかったからなのかも。
大司教の知られざるタブー!
だがそうなると一つの疑問が生まれる。天帝の剣には紋章石が無い。それなのにベレトは剣の力を引き出すことができるのは何故か。この理由こそがレア様の犯した禁忌だ。
前述の通りレア様はネメシスから天帝の剣を取り戻している。彼女はその紋章石、つまり心臓を使って神祖を蘇らせようとしたのだった。悲惨な事件に心がやられてしまったせいなのか、禁忌を犯してでもただ母に会いたい。それに神祖さえ蘇れば自分は全てを取り戻せる。そう考えてのコトだった。
ここからはレア様が深く切り込んでくれなかったから自分の推測も入っちゃうんだけど…蘇らせるといってもソティスの亡骸はすでに天帝の剣になってしまっている。となればその代わりとなる肉体が必要になるワケだ。
そんな時にガルグ=マク大修道院の関係者の間に一人の子供が産まれることになる。それこそがベレト。彼女にとって自身の影響下で子供が産まれることが千載一遇のチャンスだったのかもしれない。これを逃さずベレトの体内に神祖の心臓を埋め込んだのだ。コッチもコッチでやってることエグいな…。
ともあれ、要は紋章石を最初から持っているから天帝の剣の力を引き出せるし、心臓の音がしないのもそれが紋章石だからってコトだろう。感情表現に乏しかったのは神祖の意思が目を覚ますまでの間は自分の意思も眠っているような状態だったからなのかもしれない。ただ神祖の強い力をもって傭兵としては活躍できていたのかも。
レア様の思惑通り、一時は神祖がその意思を取り戻した。
しかし封じられた森で禁呪の闇に囚われたあの一件でソティスはその力をベレトに託して消えることになる。あの時声を荒らげてベレトの出撃を止めていたのが思い出されるね、母が再び消えてしまう予感があったのかも。
というか結局ソティスとは最後までたった一言交わすことすら出来なかったんだよな。ちょっと可哀想だけど基本的にはみんなそうなんだし、我慢して欲しい。
ともかくだ。現在猛威を奮っているネメシスをかつて倒したレア様は戦闘不能。となれば神祖の力を継いでいるベレトが対抗する他ない。さぁベレトよ、フォドラの血塗られた歴史に終止符を打つのです!
といったところで話は終わり。言いつけ通りネメシスは奈落に送り返してくるんで、今回は修道院でお大事になすってください。
しかし現在のネメシスが持っている「天帝の剣に似た武器」とはなんなんだろう。余った骨でもう一振り作っておいたのかな。どの道心臓がこちらにあるから力は引き出せないハズだけど…そういえば帝国は人工の紋章石を使って魔獣を生み出していたもんなぁ。ま、向こうから出向いてくれてるみたいだからお迎えした時に聞くとしますか。
最後の晩餐
いやはやまったくエラい話を聞かされてしまったな。クロードでさえ受け止めるので精一杯ってカンジだ。一方、街での話題はもっぱら邪王ネメシスが攻めてくるということ、そしていつになったら戦争が終わるのかということに絞られている。神祖が遠いところからやって来てうんぬんの部分は伏せられているのかな。
ともかく戦争は今度こそ終わる。これから先にはまた争いごとが起きるだろうけど、少なくとも今回の戦争は終わりだ。そしてガルグ=マクでの暮らしも終わる。ということで何かやり残した事がないかなと考えてみたところ…。
料理だ!今まで一度も料理をしていなかった!
その月の戦闘にステータスボーナスが得られるお得機能なんだけどヒルシュクラッセには料理が得意な子が居なかったからね、なんとなく利用せずにここまで来てしまった。
てなワケで初の料理として選んだメニューは「フォドラ究極の一皿」。初めてでその上料理が得意でもないのに「アルビネヘラジカ」「メガミノツカイ」「ザナドの宝果」という激レア素材を全部投入。さすがココまで死線を抜けて来た戦士たちだ、胆力が違う。
そして料理のパートナーとして選んだのは、コレが最初で最後の機会だしやっぱマイ贔屓レオニーっしょ!レオニーと一緒に作ればアミッドゴビーの串焼きだってカレドニスレッドのフライだってフォドラ究極の一皿さ…でもレオニーって全部味覇味にしてウマイ!って言ってそうだよな。偏見でしかないけど。味覇おいしいけど。そういうところもいいけど。
その後は勢いに乗って最後のお茶会も催しました。8月21日は彼女の誕生日だったので今月だけで二度目の茶会。
最近はラファエルの魅力を鍛えていたのでレオニーとはかなりご無沙汰だったけど、彼女が好きなハーブティーで余裕のパーフェクトティータイムだ。
ハァ、戦争が終わるのはいいがこの楽しい時間もおしまいか。あまりに名残惜しすぎて闇にうごめく者もうちょっと気張れよって思っちゃいそうなところだが、実は未来永劫お茶会を催す方法が一つだけ残されていた。
決戦の8月31日。
ジェラルト夫妻の墓を訪れたベレトは彼が残した言葉を思い出す。「大切な人ができたら、この指輪を送ってやるといい」という言葉を。
や〜〜〜っと来たか!この時が!まさか最終決戦当日とはな!もっと早く決めろベレト!だがこれでようやくレオニーを生涯の伴侶として迎える事ができる。そうなってしまえば毎日お茶会祭り、味の濃そうな料理もたくさん食べられるってワケよ。太りたいね。
ということで早速レオニーを選びまして〜。
と思ったんだけど、なんだこりゃ。嫁候補にソティスが居るじゃないか。まさかソティスを復活させられるのか?
いやいや…彼女の体はもう無いし、だからこそベレトに心臓を植えつけてまで復活させようとしていたワケで。でももしもそんな事が出来るなら、あんな話を聞いた後だとな、フォドラの歴史に大きな区切りがつくこの段階で世界にソティスが居ないっていうのはどうなんだろうって思っちゃうトコロもあるんだよな。ましてやこんなチャンスがあるのなら活かした方がいいんじゃないか。
考えてみれば多分ベレトが統一フォドラの王になるんだろうし、未来ある若者をそんな立場に巻き込んじゃっていいものか。生徒達にはそれぞれ自分の行きたい道を行ってもらう方がいいんじゃあないか。
いやいやいや!王になるからこそ共に戦場を駆け抜けた信頼できるパートナーが必要なんだよ!フォドラだっていつまでも女神に見守られてばかりじゃダメだろう、ソティスがいなくたって人の手で頑張らなくちゃいけないだろ!
いや…しかし…ソティスが居るか居ないかで言ったら居る方がいいワケで…だがしかし…ウゥン…一夫多妻…ウゥ…。
フォドラ解放戦
墓の前で唸りを上げたその足で戦闘前の集会に参加。敵は伝説級の化物、ただの人間が勝てる保証などどこにも無い。クロードはそんな戦いに挑むみんなの覚悟を確かめていた。
しかしこれは知将クロードらしからぬ愚問、この後に及んで尻込みする者など一人としていなかった。家族の無念を晴らす、フォドラの未来を守る、学んだ全てをぶつける、祝勝会で山ほど肉を食う、そんな若き情熱は邪王の復活ごときで止められるものでは無いのだ。
そんなみんなの気持ちを受け止めたベレトもコレに応える。
誰も死なせない!
クロードの力強い檄と合成っぽいマリアンヌにそう誓った。
ブリーフィング
やって参りましたるはガルグ=マクよりわずかに南東、カレドニス台地。ここがラストステージだ!敵の数はなかなか多いがこの程度はもう慣れたぜ。むしろ自軍が12人もいていいんですかってカンジだ。
でも今回問題になるのは人数差でなはく地形そのもの。赤いマスは全て毒沼!ここに待機すると飛行以外のユニットがダメージを受けるのは当然として、ネメシスが率いる「解放軍」は毒沼に待機すると体力が回復するスキルを持っているというのがまためんどくさい。
さらに全体的に荒地が多く、しかもスタート地点が森で囲まれているので騎馬ユニットも使い勝手がイマイチ。最後も飛行ユニットが輝きそうだ。
それとこのマップはボスが異常に多い。ブレーダッド、ゴネリル、ダフネル、グロスタール、カロン、フラルダリウス、リーガン、ラミーヌ、ドミニク、ゴーティエの総勢10名だ。
そう!コイツらは地獄から蘇ったフォドラ十傑!各々が英雄の遺産を模して作られた武器を携えてまさかの登場だ!
ただステータスは高いものの、遺産を使った戦技を持っているワケでも無いので鍛えまくったヒルシュクラッセの敵では無い。おおよそレベル47の軍団が上から叩く。
問題はコイツだ。
ネメシス!コイツがとんでもねぇ野郎だった!
なんだこのステータスは!ブリーフィング中でもかなり高いと思っていたのだけれど、戦闘が始まるとさらに爆発的に上昇。この数値の前にはどんな策を講じようとも無駄というもの、ラスボスにふさわしい不条理っぷりだ。
でも勿論攻略法があって、この信じがたい数値は奴のスキル「伝説の剛王」によるもの。解放王だの盗賊王だの邪王だの剛王だのハンネ多すぎるだろ。このスキルは場に残っているフォドラ十傑の分だけ能力が強化され、しかも1ターンに1回攻撃を無効化するというものだ。
つまりネメシスに攻撃を通したければ先に十傑を倒してからってコト。
でもそれって願ったり叶ったりだよね、こちらとしても邪魔者を倒してからネメシスと戦いたいワケだしな。というかそのスキルを活かしたいのであればネメシスが先頭に立って戦わなくっちゃ意味無いだろ。いやそうされたら泣いちゃうけど。
敵は他に闇にうごめく者のオデッセっていうダークビショップも居たけど…取り立てて話すことは無いです。結局闇にうごめく者の一部に名前がついていた理由はわからなかったな。
今回は飛行ユニットを可能な限り多く使うためにイングリットを採用。飛行がこれだけ多いと弓兵が不安だけど、弓砲台と投石機を抑えられてはいるものの数自体は少ないからまぁ、いけるんじゃない?砲台の奪取はアウロラの盾を持っているレオニーにお任せかな。
それでこの毒沼、ヒルダが言うに本来はココに沼なんか無かったのだそう。加えてアガルタ兵達はこれが毒沼だと知らなかったようなので、解放軍の魔法使いの誰かがいつぞやの霧のように魔法で作り出しているものなのかも。
そうなれば犯人は普通に考えてマップ上部にいるラミーヌなんだけど確証は無い。まずは手近な敵を片付けてからマップ下の平地を軸に進むのが無難かな。
それじゃあ最後の敵とその取り巻き10名、まるっと地獄におかえり願おう!
鬼に金棒
と、威勢よく戦闘を始めたものの、まずは森に籠もっての迎撃戦からだ。目の前まで敵が迫っている上に足場も悪く、相手だけが沼を自由に動けるというのはとても息苦しい。ローレンツの魔法と移動が自由な飛行が頼りで、他のユニットは味方の魔法使いが攻撃されないための壁としての役割が強かった。
とはいえ敵ユニットの中には移動しないものがとても多くて、見た目の戦力よりは一度に相手にする数が少なくて済んだ印象。いつも通りコツコツいけば大丈夫だ。
レイピアやトマホークなんかはもちろん、ソルダンの弓やベガルタの剣、それにかつて降魔の日に獲得していた錆びた武器を錬成したグラディウス、パルティア、メリクル、オートクレールも総動員!ラストエリクサーはラストに使うタイプ。
これらの力はとても大きく、つい最近まで主力だった訓練用の武器や鉄の武器とは比べ物にならない勢いで敵を殲滅して行った。ようやく訓練が終わったんだな…。
そうして数体の敵を倒して終わった1ターン目、ネメシスが口を開く。
ものすごいカタコト…1000年前とは言葉も変っちゃってるのかな。これじゃあ奴から話を聞くことなんて出来そうにないね。一応どんな正義のもとに動いているのかを直接聞いてみたかったんだけどな。
沼地の魔女
今回はとにかく進軍に時間がかかった。スタート地点の森に4ターンも貼り付けられ、その原因となった弓砲台を落とすべくレオニーが向かうために道中の敵を釣り出すのに手数をかけ、砲台を奪取したらしたで足場の悪さに手間取った。
マップ下部の陸地も荒地が多くて騎馬ユニットは乗ったり降りたりを繰り返し、闇にうごめく者の残党オデッセを討ったのはなんと8ターン目。かかったな〜。
しかしそこまで進んでしまえばあとは早かった。
天敵がいなくなった飛行ユニットたちが本領発揮。悪い足場をものともせず戦場を飛び回り、毒沼の原因と思しきラミーヌを退治しに向かう。回避の専門家フェルディナントがサンダーストームを掻い潜って一気に排除だ。本当に彼をスカウトしておいて良かったよな、メリクルがよく似合っているぞ。
こうしてラミーヌを倒すと思った通り毒沼が消滅して荒地に変化!相変わらず騎馬は動きにくいが毒沼に比べれば遥かにマシ、ネメシスの能力も…まぁ十分に強すぎるが、それでも勝機が見える程度には落ち着いた。
さぁいよいよ大詰めだ!
vs.ネメシス
とはいえ本当に硬いなコイツ…計略にボーナスが入るイングリットでもダメージ2。虎の子のリシテアによる計略でも13だ。まぁ彼女たちは普通に戦ったら反撃で死んでしまうからな、1でも2でもダメージが出るだけありがたい。
クロードは落星を解禁!フェルディナントとレオニーは追撃込みで20ほどのダメージ!ラファエルもガッツで5!全員かなり危険な橋を渡ったがどうにか生存。
なんたる力技か、ストラテジーゲームの攻略法がこれでいいのか。いや、ここまで育てておいた成果が出たということだろう。このゴリ押しは自分の教育のたまものだ。
ただもう少しだけ知的に攻略するとしたら、「落星」の「次の攻撃を絶対回避」という効果を活かしてクロード単騎である程度削るところから始めれば良かった。リブローなりで回復も入れられるし。
とまぁ過程は不細工なものだったが結果は良いものにできそうだ。
天帝の剣がソティス自身だと知って使うのが憚られたが、しかしココは彼女の力を借りる場面だろう。女神の眷属の無念を晴らし、フォドラの闇の歴史に決着をつけるのは神祖の使命!
ギリギリだったがコレでトドメ!全員でちょっとずつ削ってどうにか拾ったこの勝利、後悔があるとすれば動画を撮り損ねたことだが…まぁいっか!
それよりも、まだネメシスは倒れていないみたいだぞ。
フォドラの夜明け
ネメシスに対峙するのはベレトとクロードのみ。互いが率いている兵士たちはその様子を遠巻きに見守っている。そういえばオープニングでセイロスともこんな風に戦ってたっけな、1000年前から続くフォドラ流の決闘方法なのかも。まぁこっち二人ですけど。
群がる事でしか戦えぬ弱き者どもが!
ネメシスはそう言っていたが群がる事によって強くなるスキルを持っているのはコイツだ。
そんな根も葉もない反論ではなく、キッチリとタンカを切り返したのはクロードだ。
弱き者だからこそ生きるために壁を乗り越え、手を取り合って、心で触れ合うのだと。きっとコレこそが彼の目指す世界なんだな。
そう言うとクロードは矢を高々と撃ち上げ、次の瞬間ネメシスに向かって突進!しかし奴は剣を振るうこともなく、その拳であっけなく彼を殴り飛ばしてしまった。
だがこちらは二人だ!その隙を逃さず今度はベレトが斬りかかる!
幾度か刃を交えたのち、お互いが必殺の間合いに入る。しかし力で言えばネメシスの方が上のようだ。二つの紋章石を擁する闇の遺産の力なのか、一度倒れたとは思えない俊敏かつ力強い動きと体術を交えた戦闘術でベレトを上回る。
しかし引けば負ける、もはやイチかバチかだ。このまま切り払うしか選択肢は無い!
と、ギャンブルに全てをかける卓上の鬼神ではないのだ。
クロードが空に放った矢はこのタイミングでネメシスの腕を貫く!大きく体勢を崩すネメシス、ベレトはそれを逃さず天帝の闇剣ごと逆袈裟に引き裂いた!
砕け散る闇の剣。灰となって消えていく解放軍の兵士たち。かたや同盟軍は勝鬨を上げ、舞い上がる灰の隙間から差し込む光が彼らを照らしていた。
全てを終えたベレトの背にクロードは語りかけます。後世の歴史家はこの日をこう呼ぶだろう。
“フォドラの夜明け”と。
こんな時にまで、本当にフォドラの人間は異名が大好きだな。それからクロードはこのフォドラを任せたよと硬く手を握り合った。
そして彼は…。
エンディング
といったところでエンディングです。フォドラ最大の危機は回避され、戦争は終結。新たな時代の幕が上がった。
そう、新たな時代が。これまでの秩序を形作っていた国家も、信仰も、歴史も、この戦いによって白紙に戻り、新たな秩序が築かれようとしていたのだ。
それは個々の違いを乗り越えて共に歩む、そんなクロードの野望の世界。彼自身が夢物語とまで言っていたそんな世界はいま、海を越え、山を越え、フォドラを大きく越えて広まろうとしていた。
いや〜良かったねクロード。今思ってみれば外から来た女神を受け入れられずに虐殺したネメシス達とは対になるような野望を持っていたんだな。最終的にそれらが直接対決するってんだからよく出来た話だよまったく。
で、クロードはこんな感じで新しいフォドラで精一杯生きているようだけど、ベレトはと言うと…。
これはどこだろう。ガルグ=マクのどこかだと思うけど、ここでひとり新たな時代を生きる決意を固めていた。
戦争は終わった。だが、全てはこれからだ。生来寡黙な性格、口には出さずそんなことを考えているところへ声をかけてきたものが一人。
…な〜にが、全てはこれからだ、じゃ!
うわ!久しぶり!あれ、消えたはずでは!?
そんな疑問はお構いなし、彼女の口からは彼女が言いたい言葉がとめどなく溢れ出してくる。けどそのうちに今回成した事について、一応のお褒めの言葉もいただくことができました。
ちゃんと見ててくれたか、自分が作った世界が救われるところを。これが聞けたんなら指輪の相手として選んだのも悪くなかったかな。
なんて思っていると丁度ベレトが持っていた指輪の話に。
誰に渡すつもりなのかと問うソティスに、気付いたら持っていたと答えるベレト。これにソティスが取り乱す。
まさかわしの思いが深層でこやつの行動に影響を?それではわしがこやつと契りたいと思うほど好いているということになるのでは?
そういった考えはもちろんベレトにも丸聞こえだ。なにせ二人は文字通り一心同体なのだから。それに気がつき開き直った彼女は、聞いてる第三者の身にもなってほしいくらい情熱的に思いの丈をベレトにぶつける。
一生をか…ソティスが言うに、ベレトの胸の中の紋章石はすでにただの飾りと化していて、どうやら彼女もその悠久の命は失い、ベレトが死ぬときは共に死ぬみたいだ。
ちょっと思ってた展開と違ってソティスが復活するワケじゃなかったけど、コレはコレで綺麗な終わり方だったんじゃないかな。フォドラは新しい時代を迎えたんだ。もう創生の女神は身を引く頃合いだったのかもしれない。
ただもう少しだけ、彼女にとってはほんの瞬くほどの時間かもしれないけれどこの世界を見守る猶予は残されている。その時間をベレトと共に、今度は最後まで穏やかに過ごせますように。まぁ、彼女のお喋りのせいでベレトには穏やかな時間は無いかもしれないけどね。
戦績とその後
や〜終わった終わった!綺麗に終わって大満足だ!ってところでシリーズ恒例の戦績発表タイムです。もはや懐かしい夜明けの遭遇戦から外伝を含めて数え間違いが無ければ39戦!よくたたかいました。花丸。
ちなみにMVP回数トップ3は1位がレオニーで9回、2位がベレトとフェルディナントで5回、3位はローレンツ・ラファエル・イグナーツが3回。意外にもリシテアは一度もMVPを獲得していませんでした。ヒルシュクラッセの七不思議。
それじゃあ生徒達のその後も見て行こう。
出てきた順にまずはフレン。ワンポイントで使うつもりだったけど後半は出ずっぱりだったな〜。
そんな彼女はまだまだ永い時を生き続けているようだ。イグナーツと結ばれるのではというこちらの思惑は打ち破られた模様。今度は怪しいやつに血を狙われたりせずにセテスと平穏に暮らせるといいな。
ここで早くもリシテアが登場。
193戦126勝、戦闘になればかなり高い確率で仕留めてしまう、まさに天才的な戦績だ。
しかしそんな彼女は誰とも結ばれることはなく、その後の行方もわかっていない模様。ローレンツはいったい何を…というか最後まで幸せに暮らせたんだろうか。う〜ん…世界の平和を守れてもコレはちょっとキツい。こっちまではうまく攻略できなかったか…。
リシテアの未来に心を痛めているところへまさかの吉報!
完全にラファエルとくっつくと思われていたヒルシュクラッセのリザーブベルナデッタは貴族オブ貴族、ヒルシュクラッセのエースフェルディナントの元へ嫁いでいた!お前らいったいいつの間にそんな仲に!?
しかもどうやらベルナデッタは相変わらずの性格でフェルディナントが随分と苦労させられてるみたいだけど…ま、幸せそうだって書いてあるしいいか!
だからいつの間にそんな仲に!?
貴族の鑑たるローレンツは立派な政治家となり、ドロテアも歌姫として復帰し、互いにかなりの有名人。そんな二人がくっついちまったらそりゃあフォドラをドッカンドッカン言わせますわ、それもこんな美男美女カップルなんだから無理もないハナシ。
しっかしまぁあの貴族アレルギーのドロテアがねぇ、そういや支援Aの時はだいぶいい感じだったもんな。先生の目から見たらフェルディナントかなとも思ってたんだけど、そういや先生あんまり恋愛知らなかったわ。ガハハ!
お、ここでレオニーが登場か。
誰よりも多く戦い誰よりも多く勝ったその偉大な戦績を引っ提げて、夢だった傭兵団として活躍しているようだ。“懐刃”の異名まで継げて本人的には大満足な生活をしていることだろう。
しかし彼女は支援が多かったハズなのにまさかのソロ、しかも大酒飲みでツケまみれ、その結果“女ジェラルト”とまで呼ばれる始末…そんなところまで師匠のマネしなくていいんだぞ。やっぱりこっちと結婚しとけばよかったかも。てか師匠は結婚してたんだぞ。
おやおやココは友情エンドですか。
性格もファイトスタイルも真逆な二人は凹凸のようにカチッとハマったらしい。世話を焼かれ続けたマリアンヌが大人になってヒルダに恩返しをするような形になったのかな。
しかしやりたいことをやり続けて成果を出してしまうヒルダ…戦いは向いていないと言っていたのは本音だったのかも?
こちらはまた御近所さんエンドですか。
ラファエルは念願の騎士になり、イグナーツは家族に画家として認められ、しかも両家が結ばれるというこれ以上ないハッピーエンドがここに生まれた。
いやもうマジでさ…コレでしょ。こんな暖かい生活のために戦争やってきたんでしょ。両家の確執も完全に消え去ってさ、こんな良いエンディングったら無いよ。ああもう、ラファエルとイグナーツがいる宿屋に一夏泊まるぼくのなつやすみ的なゲーム出ませんかね。
ベスト・オブ・いつの間にそんな仲に!?
おいおいおい!イングリットと共闘することそんなに多かったか!?最後の戦いを切り抜けたことで一気に絆が深まったか!?
でもまぁ彼女は家のこともあって結婚に悩んでたみたいだからね、彼となら文句のつけようも無いでしょう。丸く収まってよかったんじゃないかな。
それでクロードはどうやらパルミラの王になったみたいだね、中から変わろうとするフォドラに外からもクロードの力も加われば壁がなくなるのは時間の問題だろう。野望の実現も目の前みたいだな、卓上の鬼神さん。
で、最後はベレトとソティス。
なんか文章少ないが、やはり統一王国の初代王座についたのはベレトだったようだ。ソティスは図らずも再びこのフォドラのトップに立ったワケだな。
フォドラの王がベレト、パルミラの王がクロードとなれば壁が無くなるのはさらに早まりそう。さらにベレトはお得意のお茶会術も用いてさらに多くの国との壁を取り払っていくことだろう。これでクロードの野望はさらに高いレベルで実現…って、なんだかクロードの思惑通りに動かされてないか!?いいけど!
と、いったところでファイアーエムブレム風花雪月はここまで。思い返せばこの「風花雪月」というキーワード、物語の至る場所に含まれていたんだね。
そしてこれからのフォドラからはその仄暗い部分ができる限り長いあいだ消えてくれると良いなと、ラファエルやイグナーツたちのような家族が花鳥風月を友としてその生を謳歌できるような世界であって欲しいなと、そんな風に思いました。
おしまい。
前回 攻略日記29「闇にうごめく者」
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