ファイアーエムブレム 風花雪月/攻略日記16「旧礼拝堂救出戦」


12月26日。

礼拝堂に異変発生!どこからともなく大量の魔獣が侵入!しかしガルグ=マクの城郭が破られたという報告は一切ナシ!さらに事件の直前に数名の生徒が礼拝堂に向かっていったという情報もあって一刻を争う!

でもガルグ=マクの情報班はフシアナだからなぁ…いやとにかく金鹿学級withジェラルト、スクランブル!

旧礼拝堂救出戦

ブリーフィング

なんてこった!いつぞやの外伝並みにウヨウヨいやがる!それも巨獣ではなく全部魔獣

マップ上には取り残された生徒が3箇所に点在し、うち一人は既に魔獣の射程圏内だ。さらに悪いことにマップ奥の生徒を救出するには中央の通路を通るのが近道だけどそこは魔獣に塞がれていて、突破したとしても第2第3の魔獣が待ち構えている。

あとマズいのはジェラルトかな。移動力が無いけどどうせそのうち動くでしょう。魔獣を素早く倒していくことが求められる。

あと気になるのは弓砲台と宝箱だけど、弓砲台は使わないだろうな。あそこ魔獣の攻撃受けるし、どうしたって孤立する。無視。

宝箱は1ターン目から取りに行ける場所にあるものの、今回は生徒やジェラルトのこともあるので可及的速やかに攻めなければいけない。終盤に取りに戻ろう。
敵は全て「実験型魔獣」だ。

実験って言葉は最近聞いたね。ソロンはルミール村で人を凶暴化させる実験をしていたようだったけど、今回出てきたのが魔獣となると…このバケモノの元は生徒たちか?ソロンは修道院を知り尽くしているだろうからココを次の実験場に選んだのかも。ひでぇことしやがる。


それで能力はというと、実験型らしい欠点が満載だ。

それぞれ剣・槍・斧のいずれかが有効なのが一番のキモ。さらに体力バーが2本だけなので、うまく有効武器を当てられればエンジェル無しでも丸々1本持っていけそうだ。

潜在スキルも力が2上がるだけという有って無いようなもの。あれ、強さとしては巨獣以下なのでは?

厄介な点は、う〜ん、強いて言えば猛撃に地形を炎上させる効果があるという事かな。これだけ森が多いとそれを利用したくなるけど、そうしたら炎上ダメージを受けちゃうよ、回避効果無くなるよってコト。

でもプレイヤーからしたら注意を逸らせば避けられるし、それより体力少ないからパッパと倒せばいいだけだし、そもそも短時間の炎上ダメージなんてさして気にするほどのものでもないしで特に問題は無いんだけど…。
いるんだよね、森に隠れている生徒が。この子はやたら回復アイテムを持っているね、保健委員かな。

それほどの回復手段を持っていても炎上ダメージを受けてしまえば死は免れ…ないと思って計算してみたんだけど、猛撃を受けて炎上中にもう一度猛撃を受けなければ回復アイテムがある限りは生きていられる計算でした。特効薬が残っていればそれでも死にません。

おかしいな、この段階で読者のみんなに魔獣の恐ろしさを知らしめたいんだが。そう思って他の子も計算すると、必殺が出ない限りは回復アイテムの分だけ確実に生き延びられるという結果に。完全に巨獣以下の脅威レベル、もはや魔獣モドキだ。

これ実験失敗じゃね?
よく見たら相手がザコすぎてテンションが落ちたが、そうした油断が命取りだ。気を引き締めていくぞ。抜かりなく上級クラスの面々で勝負。

レオニーは師匠ジェラルトと同じパラディンとしての出撃だ。もう誇らしくて仕方ないだろうな、このマップはMVP取らせてやるからな。

そして、お分り頂けただろうか。フェルディナントは勇者に合格しました!マントが最高にイカす!兵種スキルの待ち伏せは最高に相性が悪いけどね。

実験材料

戦闘開始早々、行軍の指輪を持たせたリシテアでいきなり計略。大丈夫だとわかっていても生徒に痛い思いさせるのもアレだし。

もちろんリシテアは相手ターンに攻撃を受けても倒れないし、それどころか敵の力封じが無意味なので案外受け役に向いていました。

すると計略着弾地点の障壁は壊れたものの、それ以外はヒビが入るのみ。ほっほ〜う、頑丈さは一丁前じゃないか。

巨獣との一番の違いはヒビの入っていない障壁を持っているという点に尽きるね。
そして中央部隊もいきなり計略だ〜!

こちらは弱点の斧を使う商人のせがれ達がいる。障壁はあっという間に壊せるでしょう。

でも遠くのものを割るのがちょっと手間だったので1ターン目は攻めずに引きつけ、次のターンにヒルダが引込の計で破壊。それと同時に彼女が奥の2体を釣る事に成功。これで左上の生徒の安全は確保された。

ダメージの方も十分で、訓練用斧を持ったイグナーツで一撃(追撃を含む)のもとになぎ倒すことができた。

いや〜順調すぎて怖いっすわ!と、バッチリハマった戦略で気持ちよくなっていたのですが、魔獣の中からは言葉を発さない生徒が出現。やっぱ死んでるのかな…この手で生徒を殺す日が来るとは…。
そんな事が起こるちょっと前。

魔獣の額に謎の石がハマっている事に気が付いたジェラルト。その様子を見ていたのはなんとモニカだった。彼女は救出対象ではないし、マップのどこにいるわけでもない。

まさかコレをやったのはモニカ?もしかして敵だったのか?となればソロンと関係が?であればどうして死神騎士に捕らえられていた?炎帝軍とソロンたちはやっぱり仲が悪いの?

疑問は吹き出すが、コレ以降彼女が顔を出すことはなかった。思わせぶり。
とても気になるところだが今は横に置いとこう。

話を戻してこちらはリシテアのフォローに回る勇者フェルディナントの勇姿!ひび割れた障壁の破壊にまたもや計略を使用!今回は計略祭りだ!ドバドバ使え!

そこにローレンツが遠くからぽ〜んとファイアーを投げてよこして無事にアーマーブレイク!反撃できない相手にリシテアがリザイアでトドメを刺し、失った体力を取り戻しました。リシテアは本当に強いな、回復すら要らないのか。

このあとリシテアとフェルディナントは左側から進軍して魔獣の横っ腹をドツきます。というか中央に戻る方が時間かかるのでこっちから行くしかない。もうやる事ないかも。

保健のやり口

中央の道を確保したのでレオニーが右上の生徒、上で書いた保健委員の援護に向かいます。

しかし、いかにパラディンといえどこの距離は届かない。その隙にいよいよ魔獣の攻撃が生徒を捉える。弱いとは言え回復薬が尽きてしまえばそれまでだ。ゲームオーバーまで残り約7ターン!
かと思いきや生徒は攻撃を回避!マジかよ保健委員!

地形を生かした見事な身のこなしで魔獣を翻弄、恐怖に震えているばかりの一般人にはできない芸当。彼女もまた士官学校で厳しい訓練を積み重ねてきた戦士なのだ。これでゲームオーバーが遠のいたぞ。
その頃ベレトにはチュートリアル以来の会話イベントが発生していた!

いや他にも発生してたのかもしれないけど気づいたのはチュートリアル以来だ。結構分りにくいんだよな、会話が出来る時のアイコンって。今回も見逃す寸前だったよ。

でね、その内容というのがなんて事ないハナシでね。随分と指揮がうまくなったなって、それならオレも指示をしてもらえばよかったな、ハッハッハって、ほんとそれだけ。

ステータスが上がるとか、支援レベルが上がるとか、アイテムがもらえるとか、そんなことは何もない。最前線で戦闘中のみんなに申し訳なくなるほどの生粋の雑談だ。

でもホントだよもぉ〜、ルミール村で自分の指示を聞いてくれてりゃさぁ〜、マリアンヌに引きずらせなくて済んだんだしさぁ〜、っていうかマリアンヌに引っ張られてる時どんな気持ちだったワケぇ〜?

そういう他愛もない親子の会話とか無かったんだろうな、ずっと傭兵やってた上にベレトは感情が無かったらしいし。こういう機会があって良かったんじゃないかな。全く無駄な一手ではあったけどな。
その後はじっくりと掃討戦だ。

ヒルダはレオニーの加勢に向かい、その代わりにワープでフェルディナントを送り込んでアーマーブレイクを狙う。剣を使う子が少なくてちょっと手間取ったんだよね。

ジェラルトが指示させてくれずに突っ込んできたからブレイクする前に倒しちゃわないような調整も面倒だった。

それで、コイツに人員を割かれている間に保健委員の子はどうなってたと思う?
攻撃全部避けてんの!

見てよこの熟達した回避フォーム。タダモンじゃねェ…さぞかし名のある、おそらくはエレブ大陸の草原の民に血縁を持つ者に違いない。

表の顔は心優しき保健委員、しかしてその実体は風のように刃を走らせ矢を放つ戦士ってワケだ。めちゃくちゃカッコいいじゃん!どこの学級だ!金鹿学級はいつでも君を待っているぞ!
そんな彼女の活躍もあって魔獣に集中することができた。いや〜楽チン。

最後はレオニーがジェラルトの目の前で魔獣を討ち取ってMVPを獲得、カッコいいところ見せられたな!

彼も君の実力を認めたに違いない、あとで雑談してもらうといいぞ。その時はベレト先生のおかげですよって言っておいてね。
最後に影のMVPが退場だ。

危ない状況には微塵も陥っていなかったのになんとも謙虚。まぁ能ある鷹は爪を隠すというからな、実力を悟られないために危なかったということにしているのだろう。

もしかしたら将来どこかの領主の懐刀となった際に正体を知られないためかもしれないな。影の薄い生徒でいたいのだ。それが彼女のやり口ってワケ。隙がないぜ。


自分のブログだからって何書いてもいいと思ってんだよな。ごめんなさいね。オホホ。

涙のわけ

戦闘が終わるとジェラルトはすぐさま礼拝堂へ駆けつけて今回の異変の痕跡を探った。

彼もルミール村の件と結びつけて考えているようだったが、残念ながら目ぼしいものは見つからなかったようだ。

なんせソロンはこの修道院に明るいからな、侵入経路を含めて証拠を残さないように万全の計画は立てていたのだろう。敵にこちらの本拠地のあらゆる事を熟知されている、これが本当に痛いよなぁ。
しかし予想外の発見は他にあった。モニカだ。

彼女はさも逃げ遅れた生徒であるかのように近づいてきたが…どうにもおかしい。

いや、これは先入観でしかない。戦闘中に不意に顔を見せたから怪しいと思っているだけかも。戦いが終わるまでどこか室内に隠れていたとか、恐怖で声も出せずにいたとか、正当な理由はいくらでもある。だけど心がおかしいと言っている。

そんな胸騒ぎをよそにモニカは大人しく帰っていく。軽い足取りで、一歩。跳ねるように、二歩。あぁようやく恐怖から解放された。そんな清々しい表情で。
ジェラルトを刺した

“ウザいんだよね、おっさん”

うねる短刀はその中頃まで赤黒く濡れている。

“あたしのステキな計画を邪魔してくれちゃってさー”

あまりの出来事に愕然とするベレト。しかし彼はまだ僅かに冷静さを保っていたのか、はたまたイマジナリーフレンドにドヤされたのか、ここで切り札を切る。
次の瞬間にはジェラルトが復活。

いや、次の瞬間という表現はおかしいか、時を戻したのだから。かつてはエーデルガルトをも救った最強のチカラ、今回も敵の動きが手に取るようにわかる。

スカした顔で一歩、彼の死角に入るための二歩、直後に短刀を取り出したその瞬間!第二の切り札天帝の剣を抜き放つ!

真っ赤に輝く刀身が細かく分かれて鎖めいた形態をとると、その切っ先がうなりを上げて卑劣な暗殺者へ飛びかかった!
が!届かない!コレはいったいどういう事だ!?

天刻する前には居なかった男がどこからともなく現れて剣を弾き、ジェラルトは再び倒れてしまった。

しかし一体なぜ?実は近くに潜んでいて、イザとなったら飛び出してくる準備があったということ?ソロンにモニカにコイツまで、もはや修道院に安全な場所など無いのか。

コイツの登場にはモニカも驚いている様子。普段は姿を現すことすら無いような人物なのだろうか。ヤツが言うに、彼女にはまだ果たすべき役割があるのだそう。ベレトとジェラルトを意にも介さずに言葉を交わすと姿を消した。
天帝の剣を放り出して父のもとへ駆け寄る。ジェラルトは死期が来たことを悟っていた。

暗い雲が立ち込め、彼の頬を伝う粒が一筋。

死を目の前にして微かに笑みが浮かぶ。泣きも笑いも怒りもしない息子が初めて見せた涙、それがまさか自分への手向けになるとは。嬉しいやら、悲しいやら。

ありがとうな。それが最後の言葉だった。


ジェラルト

主を失った騎士団長の部屋。そこでジェラルトの日記を見つけた。

持ち主の顔に似合わずチマチマとした文字でずっと前から書き続けていたようだ。

その中でソティスが目をつけたのは1159年角弓の節20の日、ベレトが産まれたときの記述。彼の母親は子を産むと同時に命を落としたとレア様が言っていたそうなのだが、ジェラルトには疑問が残ったようだ。

さらに産まれたベレトは産声すら上げず、数日経っても泣きも笑いもしない。医者に診せると脈は正常なのに心音が無いという。明らかに異常だが、レア様は心配ないと言う。

彼はレア様に恐ろしさを感じ、飛竜の節に入ると赤ん坊を連れて修道院を出る決断をしたようだ。火災を利用してベレトが死んだことにすると、彼女は異常なほどに焦っていたようだ。


そこまで読んだところでアロイスが現れ、彼にうながされる形でレア様と話し、彼女から見たジェラルトについて聞く事ができた。

かつては王国の兵士で、死にかけていたところをレア様が助け、それ以来セイロス騎士団として尽くしていたのだそう。彼女に義理を感じても不思議ではないな。

しかし妻が死ぬと話は変わる。ジェラルトの妻は自身の命とベレトの命を天秤にかけた末に子供を救う事を選んだ、しかしジェラルトはその事実を受け入れられず、ベレトを連れて修道院を出てしまった。

なんだか日記と微妙に違う気がする。赤ん坊を死んだ事にした話はどうなったんだろう。ウソはバレていて、それを踏まえたうえで見逃した?

さらに母親はどのような人だったのかと切り込む。するとレア様は言いよどみ、しぼり出すように口を開く。

あなたの母親は…私の…。

そこへ再びアロイスが登場。多忙なレアはこの場を去ってしまい、肝心なところはわからないまま。


母親はレア様に近しい人だったのだろうか。ベレトに心音が無かったのはなぜか。ベレトの死に慌てた理由は。どうして彼を連れ出したジェラルトを見逃したのか。


波乱の年は雨と共に暮れ、謎はますます立ち込める。



前回 攻略日記15「995年祭」

次回 攻略日記17「傷心外伝めぐり」

1 件のコメント :