えっ、これがラスト!?いや〜とてもそうは思えないけれど、ひとつの大きな区切りであることは間違いない。2連戦だろうが3連戦だろうがとにかく勝つだけだ!ってことで今回も勝ちに行ってきます!
あと予め言っておくけど「みやぎ」じゃないぞ!「きゅうじょう」だぞ!
アンヴァル宮城戦
ブリーフィング
ドゥドゥーの情報によって真っ直ぐに宮城へたどり着くとあからさまな待ち伏せを受けていた。ねぇ、一旦引き返さない?全方位を囲まれた初期配置に加え、弓・魔道砲台アリ、あからさまな増援階段アリ、さらにサイレスを持った敵も複数アリ。ゲテモノ全部盛りだ。索敵以外の嫌な要素がギュッと詰まっている。
さらに敵の兵種がヤバい。ウォーマスターやグレモリィ、エピタフと最上級クラスがズラリ勢揃い。でも騎馬や飛行、重装はいない。こんなマップで騎馬飛行だらけだったら本当にただただ嬲り殺されるだけだからね。よかったよかった。
他には標的のエーデルガルトがマップ上部にいるのに宝箱を取ろうとしたら下部へ向かわなくてはいけないのも非常に性格が悪い。ドゥドゥーもどこかで現れるだろうし、もう初手からどう動けばいいのか判断つかないよ。
そんな機能停止寸前の脳みそに追い討ちをかけるのがこの巨大魔獣の存在だ。この後に及んで新型放り込んできやがった。
ひと目でブルっちまうそのビジュアルにふさわしい異常な量の体力に高い攻撃と防御。回復スキルも持っている上に潜在スキルでシンプルに強くなるので、この膨大な体力をいかにして瞬時に削り切るかがカギかな。
となればここは魔力がほぼ素通りするほどの耐魔の低さを突きたいところ。コイツの射程は2なのでローレンツやリシテア、トロンを持っているマリアンヌやドロテアで一方的に攻撃することが可能。さらに攻速はとても低いので追撃は問題なく出せる。重装型魔獣って考えたらいいか。
でもマリアンヌのトロンは4回しか撃てないから三体目には少し苦労しそう…他にも魔獣と竜に特効の武器を持っていった方がいいね。あとはいかに防御が高いといえども所詮は33、ドラゴンマスターが勇者武器の4回攻撃を振るえば平然とはしていられまい。幸運も0だから必殺もちょいちょい出るだろう。サンダーソードみたいな魔法武器もいいかも。計算がわからないけど。
他には周囲に強敵が多いことも大きな問題。考えなしに魔法使いを突っ込ませれば命は無い。壁役のユニットで前衛をしっかりと固めてやらないとね。いや〜手間がかかりそうだな〜。
だがいかにマップが難しくて初見の魔獣がいるといえども、最も頭を悩ませるのはこのエーデルガルトでしょう。今回は新たなクラスであるカイゼリンとなって立ちはだかる。
コイツがまぁ〜単純にステータスが高すぎてね。しかも玉座で回避が40%、守備と魔防が5も上がっている。ステータスが高ければ強いと思っているな。強い。
ともかく玉座に座らせたままではあまりにも分が悪すぎるので釣り出すことを考えたいが、威力15の猛火計を魅力50で放たれればただでは済むまい。計略ダメージの計算がよくわからないけど。回避自慢のフェルディナントであっても計略の回避率は別の計算式があるみたいなので良い手とは思えない。
もし計略を使ってこなかったとしても遺産アイムールを用いた戦技「狂嵐」がある。威力が14、命中が10上がるというもので、使用後に再行動ができるらしい。へぇ〜再行動。再行動!?再移動じゃなくて!?
これはマズい。こっちの方が数段マズい!1ターンに1度だけという制限は書いてないので、彼女がその気になれば武器が壊れる5回まで連続攻撃を受ける可能性もあるってのが特にマズすぎる!計略を使われる方がずっとマシだ。
こうなるとエーデルガルトの攻撃を受けるところから入ることは考えない方がいいな。というか彼女に攻撃をさせてはいけない。どうあっても1ターンで仕留めるのだ。
前衛系のユニットなら追撃さえ受けなければギリギリで一撃死を避けられるから、しっかりと全員で進んでなおかつ必殺さえ貰わなければどうにかなるんじゃないかな。玉座の回避力増強がえげつないから支援もキッチリ組まないと。
しっかしエーデルガルトはあの細身のどこにこんな力を…まぁウチにも細身の怪力が1人いるけど。エーデルガルト以上の。
最後の問題がぺトラ。何が問題って、殺したくないのに初期位置の目の前に陣取っていること。
普通にプレイしたら動き出す前に仕留めたいタイプの能力の高さだが、そこをグッとこらえてどうにか彼女と交戦せずにコトを済ませたい。そもそもフォドラの外の国の王女様をこんな血みどろの戦争に巻き込むなんてどうかしてるって。いかに帝国に義理があるとは言ってもさぁ。
ではどうするか。もしかしたら攻撃範囲に入らなければ動かないタイプかもしれない…というかそれに賭けるしかないので、今回はマップ下の敵を排除しつつ宝物庫を経由して左サイドを駆け上がる感じのルートで行こうと思います。
今回は飛び越えられない壁が多いので飛行の優位性はあまり無いように感じるけど、再移動できるってだけでも降りる必要はない。移動力だって少しでも多い方がいいしね。
フレンかドロテアかは最後まで悩んだけど、壁で分断されるけど合流したい場合や激しい当たり合いで範囲回復が欲しい場合を考慮してフレンで行くことにしました。リシテアがワープを使ったときにレスキューで回収しやすいのも地味に便利なんだよね。
ただドロテアがいないとリブローを1人しか使えないし、巨大魔獣に撃てる魔法が一つ減るが…まぁ、どうにもならないワケじゃないしな。どうにかしよう。
その対策といっちゃあアレだけど、今回は普段リシテアが使ってるカドゥケウスの杖をマリアンヌに持たせてトロン以外でも魔獣に手を出せるようにしておきました。リシテアが攻撃するときはリーサルなので今回は必要ないのだ。
ちなみに扉の鍵は腐るほど在庫があるから奪う必要は無いよ。もちろん宝の鍵も鍵屋をやれるほど買ってあるよ。トラウマだよ。
逃げるが勝ち
何はともあれペトラから距離を取らなくては。とりあえず目の前にいたウォーリアーをローレンツの魔法とクロードのロングボウで倒しながら逃走開始。
その後はベレトとクロードとレオニー、それとローレンツ以外の魔法使いたちを左側。残りを右側へ展開。ソードマスターたちをレオニーとラファエルに、スナイパーをフェルディナントに、エピタフをリシテアに受けさせます。
ちなみにエピタフは魔力が低くて耐魔も低めという魔法使いに弱い魔法使いなのでマリアンヌやフレンでも簡単に釣って倒せます。守備は高いんだけどね。一時はリシテアがエピタフを目指してたけどやめといて正解だったかもな〜。
ってなカンジで初手からやることがとても多かったけど大方は理想的な形で成功、懸念していたぺトラも射程外までは追いかけてこない様子。ほっ。
だがその先に待っているのは異常に強いモブウォーロック。
エーデルガルトが侍らせているグレモリィにも見劣りしない、それどころかその上をいく魔法とスキルの充実ぶり。これはもしかしてドロテアの代わりか?…ドロテアよりもスキルが良い。
とにかくコイツだけは油断ならない性能に加えて計略も持っているので射程外から一気に距離を詰め、ローレンツの長距離魔法とレオニーで一気に倒しきりました。
ただそうすると彼女の両サイドを固めるビショップに攻撃を受けるんだけど、そっちはそこまで強くないから攻撃を受けても死にゃあしない。いつどこから増援が現れるともわからないこの戦いでは多少の被弾は無視だ。
数で困らされる前に多少のダメージは無視して主力を落とす。そのためにフレンを連れてきたんだからな、あとでまとめて回復してもらうといい。
ドロテアもどきを倒した後は一応マップ下部の広間とその周辺の掃討を行いました。右側の壁越しに矢を射掛けてくる愚かしいスナイパーはこちらのスナイパーが誰なのか分かっていないようだ。
しかしまぁそれも仕方のないハナシ。今やキラー武器を使わずとも常に40ほどの必殺率を叩き出すせいでこのカットインは戦闘のたびに見ているような感覚だし、これが敵からすれば命中率約80で射程4から鬼神の一撃を乗せて、必要に応じて二発連続で飛んでくるのだからその顔を知る由もないのだ。
それでいて顔をみせる近接戦闘では勇者の斧や神聖武器を振るって敵を撃滅する。ウォーリアーに軸足を置くという当初の目標とは少しズレたけど、それ以上にたくましく育ってくれたな。
歩兵は騎乗クラスの多いヒルシュクラッセでは使いにくさが目立ちそうなモンだけど、それを補って攻撃に支援の構築に敵の弱体化にとあらゆる場面で彼がいると上手くいく、そんな扇の要のような存在になった。古田みたいな。メガネだし。
彼の活躍もあって順調にマップ下の広間と庭を制圧した2ターン目敵フェイズ終了時、ついにぺトラが動き出してしまった!左側へ進んだ魔法使いたちを目掛けて一直線!これはもう返り討ちにするしかないのだろうか!
さらに、悪いことは重なるもので…。
ドゥドゥー愛護団体
マップ上方右の階段からドゥドゥー登場!そこはもはやエーデルガルトまで目と鼻の距離、絶好の襲撃ポイントだ!彼は事前の調査でここへのルートを調べていたのだろうが…そんなルートを知っていたのならコッチにも教えてくれれば簡単にエーデルガルトを討てたのにさ。
まさか同盟軍を陽動に使ったってコトか?そこまでして自分の手で殺さなくっちゃいけないのか?この独特の考えを理解するには青獅子学級を受け持つほかないのだろうな。
こうして単身エーデルガルトの首を取るべく忍び込んだ彼はラファエルに匹敵する体力と防御を持つので彼女と一回なら戦闘できるでしょう。
しかしその一方でラファエルとさえ比較にならない耐魔と攻速の低さ。これが非常にマズい。回避も低いどころかマイナス、これでは数マス先にあるグレモリィ射程に入っただけで確実に死亡してしまう。付け焼き刃の魔封じの盾が涙を誘うね。これで魔法を防げると思ってるんだよ。これが泣かずにいられますか。
ひとしきり泣き腫らしたところで、さぁ困った。彼を死なせないことなど可能なんだろうか。
まぁ、「助けろ」とか「助ければ報酬がある」とかいう旨のアナウンスは出ていないけどさぁ、ドゥドゥーはディミトリの遺志を継いで、もっと違う形で行動を起こさなきゃならん男だ。ここで彼を死なせたとあっては王国領民に顔向けができない。統一フォドラとなってからもしこりが残るだろう。
とはいえ、どうやって救う?
せめてドゥドゥー周辺の敵を払ってやりたいが、マップ下部に向かって進軍を始めてしまっているから力を貸そうにも距離が遠すぎる。扉も開けなければいけない。とてもじゃないがそんな戦力をすぐには送り込めない。
じゃあやっぱり最初からやり直すしかないんじゃないか?
もしそうしたなら、戦闘開始から2ターン以内に玉座の間に向かうことは不可能じゃ無いように思う。右の巨大魔獣を集中攻撃で倒すことは可能だし、もっと素早くペトラの後ろの扉を開けることも出来る。ただし、その両方においてペトラとの戦闘を避けられない。
あちらを生かせばこちらが生きずの八方ふさがり…かと思われたが!ココが今回の見どころ!会心の策が戦局を変える!その策とは!
フレンがワープで捨て身の急行!
ペトラから離れた場所に着陸し、ラファエルが巨大魔獣の進行を食い止め、マリアンヌがビショップをひとり沈黙させたその隙を縫うように駆け抜け、最初はおおよそ25マス離れていたドゥドゥーのレスキューに成功!フレンをチョイスしたのは大正解だった!
まぁ壁のこちら側に退避させてもビショップの魔法は受けてしまうんだけど、この程度なら自慢の体力で一度だけ耐えられる。死ぬよりマシだと思って痛い目みてくれ。そっちの侵入ルートを教えなかった罰だと思って。
これでグレモリィの射程に入る危険はひとまず無くなり、付近にいるのは大多数が物理攻撃ユニットということもあってドゥドゥーの寿命はかなり伸びた。
さらに敵ユニットは敵ユニットに攻撃しがちなので、攻撃が当たらないドゥドゥーとダメージが通らないぺトラで延々殴り合わせることができるかもしれない…との考えもあったけどこちらは不発。
ドゥドゥーはペトラやその他の敵を狙わず、射程に入っている敵にも攻撃せず、さらには壁に向かって移動をするなど不審な動きを繰り返している。ちょっと怖かった。ディミトリが死んで頭がおかしくなったらしい。
一方のペトラもドゥドゥーには一瞥もくれずに延々とフレンを追いかけてくる。彼女から逃げながらも依然として不審な動きを続けるドゥドゥーを何度もレスキューし、他のメンバーで雑魚を倒したりペトラを計略に巻き込んで足止めしたりしつつマップ右下へ移動していくと…。
ペトラからラファエルへはダメージが通らず、たとえ武器が壊れたとしてもラファエルにも壊れた武器を持たせてあるので彼の命中率はゼロのまま。ドゥドゥーもどうにかペトラの方へ向かおうとするもののラファエルが邪魔で戦うことは出来ず、フラフラとどこかへ行きかけては再び戻ってくるの繰り返しだ。
これによってラファエルを使えなくなったのは結構痛いかなとも思ったんだけど、フレンが逃げ回っているうちに物理攻撃をしてくる敵は一通り倒してしまっていたので大きな問題はありませんでした。ペトラとドゥドゥーの仲裁に全力を注いでもらおう。
こうして全員がワンチームとなってドゥドゥーを救っていた頃、ベレトとクロードは宝物庫を漁っていました。自分で操作しといてアレだけど何やってんだコイツらって思ったよね。ブレない大樹と自由気ままな風なので仕方がないのだ。
王座の間へ
大きな仕事を終えていよいよ玉座の間へ乗り込みます。予定とは違って右からのルートになってしまったけれど、こちらに置いてある弓砲台が想定外の活躍をみせました。
弓を扱えるユニットが多い上にその大半が再移動できるので1ターンに複数回使用可能、ソードマスターとスナイパーにしこたま撃ち込んで事前に処理したり巨大魔獣の障壁を壊したりと侵入におおきく貢献。ドゥドゥーに翻弄されてよかったな、塞翁が馬だ。
その後は玉座の間の横の小部屋で足並みを揃えつつエピタフを釣り出して処理し、さらに釣られてやってきたグレモリィもローレンツお得意の長距離魔法で処理。敵が少なくなったところで一気に雪崩れ込んで巨大魔獣の排除にも成功。残るはエーデルガルトのみ!
玉座の間に足を踏み入れたあたりで左右の小部屋から増援が湧いたが、右のものだけを止めて左の増援が合流する前に大将を叩きに向かいます。さぁ、これが最後だぞ!
vs.エーデルガルト
エーデルガルトとの戦闘は思った通り困難なものではあったけれど、意外にも彼女の攻撃を避けてくれたことで想定よりはスムーズにコトが進んだ。それでもこちらからの攻撃も避けられたり計略の命中率が絶望的だったりでかなりスリリング。なにせ相手にターンを回してしまってはいくら体力があっても死は免れないからね。
そして戦闘では会話が多数発生。クロードとベレト、さらにリシテアに固有っぽい会話があり、他には元黒鷲と金鹿の生徒に汎用っぽい会話があった。
中でもクロードとの会話では彼女の信念についてほんの少しだけ語ってくれていた。彼女はクロードの理想に関して“近しいものがある”と一定の理解を示してはいたのだけれど、それでも“大地の痛み”とやらを知らないとのことでやはりフォドラは任せられないのだそうだ。
その後いくらか体力が削れたところでクロードが停戦を呼びかけたんだけど彼女はそれを拒絶。殺したいわけじゃないというクロードに対して殺したいのだ、殺さなければ“正しい世”は訪れないと意地を張り続けていた。
“大地の痛み”やら“正しい世”やらが何を指しているのか全く伝わって来ないんだよな。ひとまずその辺をディスカッションするワケにはいかないモンかね?
今の今まで敵対していたパルミラとゴネリル家だって雪解けしつつあるんだし、元々同級生なんだからなおさら話しやすいと思うんだけど…でもなぁ、エーデルガルトはそもそも教団を潰す目的で入学してきたフシがあるし、同級生とも表向きだけ仲良くしてただけなのかな。
とにかくどうあっても戦う姿勢を崩さないエーデルガルトだったが、“私と同じあなたとなら、同じ道を歩めたかもしれない”と少しだけ抵抗感を見せたのがリシテアに対してだった。
ここで言う同じというのはやっぱり紋章を増やす血の儀式のことだろうね。敗戦して無理やり実験されたリシテアはともかく、エーデルガルトはどうしてこんな寿命を失うような儀式を受けたんだろう。口ぶりからすると彼女も望んでいなかったように見えるけど…それなのに今でも帝国のために戦っている。フォドラ全土を戦火に晒してまで。
やっぱり同盟目線では彼女の行動原理は見えないんだろうな。みんなクロードみたいな人ならもうちょっと社交的に…いやそれはそれで凄まじい腹の探り合いが起きてものすごい冷戦になりそう。多様性が大切だ。
いい具合に削れて連携もできたところで最後はベレト。
命中率は100、ダメージも十分、しかしこの後に及んでも“手足をちぎられようとも、前に進む”と徹底抗戦の構えを崩さない。あれほど仲間に引き入れたがっていたベレトが行けばもしかしたら説得できるんじゃないかとも思っていたんだけど、驕っていたな。
最期に口にしていたのは、これはセイロス批判なんだろうか。偽りの女神とそれに従う者…セイロス教の言う女神ってソティスのハズだし自分もそうだと信じて疑っていないのだけれど、エーデルガルトは他に真の女神がいると考えているのかな。
セイロスの教えが隅々まで行き届いたこのフォドラでそんな考えに行き着くってことは外部の勢力の影響があったと思うんだよね。同盟の場合は盟主自身が外の人だけど、帝国の場合はそれこそ、闇にうごめく者なんだろう。
少なくとも自分が見てきたものを根拠にすれば女神はソティスで間違いはない。それを良く思わない闇にうごめく者が帝国の裏で糸を引いてセイロス教を潰し、フォドラを貶めようとしている、やはりこの線が濃いようだ。
ただルミール村で炎帝として喋っていたように、帝国の側もまた闇にうごめく者を利用して何かを成し遂げようとしていた事も確か。それがどのようなものだったのかは、黒鷲学級を受け持ってくださいってコトですよね。オッケーで〜す。
よし、それじゃあそろそろ終わりにしようか。
今日は炎の紋章が一段と眩しく輝いている。フォドラの大きな転換点には天下を制覇する天帝の戦技がふさわしい。永らく剣の形をとっていたそれは無数の刃となり、吹き荒れる嵐となってエーデルガルトに襲いかかる!
ファイアーエムブレム風花雪月
帝都攻略編・完!
勝者の務め
エーデルガルトの想い
膝をつくエーデルガルト。遺産アイムールの紋章石は輝きを失い、剣を構えることすらできない。もういいだろう。降伏してくれ。そんな願いはやはり届かず、彼女は死を受け入れているようだった。
だがそれも勝者の務めなのだと彼女は言う。
今もなお各地で続いている殺し合いは彼女を討たなければ終わらない。ヒルシュクラッセが進む道も、彼女の屍を踏み越えた先にしかない。
戦争にキッチリと始末をつけて新たな道に進む、それが勝者の務め。
そうだよな、ここでエーデルガルトを討たずに受け入れたとして、それで満足するのは距離の近い自分たちだけなのかもしれない。彼女のために戦い続ける人間も、彼女のせいで辛い目にあってる人間もフォドラ中に大勢いる。彼らの心に区切りをつけるにはエーデルガルトに消えてもらう他ないのかも。こと戦争中においては、討つしか。
ひどく苦しいし、こんな結末は全く望んでいなかったけど、でも彼女の最後の願いくらいは叶えよう。せめてベレトの手で討ってほしいとの願いくらいは。
でもそれに続く彼女の言葉を聞くことはできなかった。
その言葉を聞いてしまっては務めを果たす決意が鈍る。その言葉を聞くにはあまりにも遅すぎた。その言葉を聞くわけにはいかなかった。
二人で歩きたかった。その言葉だけは。
後始末
全てを終えてクロードと慰め合っていたところへ手紙が届く。差出人はなんとエーデルガルトの右腕ヒューベルトだ。彼は万が一に備えて敗戦した場合の手を打っていたのだ。
なんでも、ここを生き延びたからには彼らの代わりに“後始末”をしなければいけないのだそう。それはつまり、闇にうごめく者の討伐のことだった。ついに来た!奴らをぶっ飛ばす時が!
奴らは女神の眷属と地上の人間の全てに強い恨みを持っていて復讐の時を待っていて、放っておけば未曾有の災いは避けられないのだと言う。まごうことなきフォドラの敵なのだそうだ。
なんでよりによってそんなヤバい奴らとつるんでたんだよとか、どうしてもっと早い段階で始末しておかなかったんだよとか、女神の眷属ってなんだよとか、そんな疑問が沸くところだがとりあえず流しとこう。
ともかくヒューベルトはメリセウス要塞をブチ壊した光の杭が撃たれたその瞬間に魔道を感知し、そこから奴らの本拠地を割り出したから行って倒すべしとのこと。本拠地知らなかったのかよ…。
それからレアが無事なことと彼女の隠し場所に続き、最後にはこう記されていた。
帝国に代わって世を統べるというのであれば、この私の予想を超える働きをしてみせろと。それこそがエーデルガルトへの手向であり、勝者の義務だと。
重いねぇ、勝者の務め。勝ったからって諸手を挙げて喜んでばかりもいられないんだな。もう一踏ん張りしたら片手くらいは挙げてもいいかな。
神話の真実
その後は監禁されていたレア様を発見。綺麗な一枚絵も表示されてとってもハッピーな雰囲気だったけど、クロードがさきほどの手紙にもあった「女神の眷属」や「闇にうごめく者」について知っているか尋ねると急に歯切れが悪くなり、その態度にめずらしく声を荒らげた。
そうだそうだ!もっと言ってやれ!もうエーデルガルトを倒しちまうところまで来たってのに秘密まみれじゃねぇか!喋ろ!喋ってしまえ!
そんな雰囲気を感じ取ったのか、彼女は長い沈黙の後に口を開く。
古くより闇にうごめきフォドラの安寧を脅かす者がいたことは事実だと、闇にうごめく者について語り出した。
しかしその話は女神から天帝の剣を賜った英雄、解放王ネメシスのことについて。
そこからの話は神話に伝わっているものとは似ても似つかないものだった。ネメシスは元々盗賊の首領で、聖墓を暴いて神祖の亡骸を奪うような奴だったそうだ。さらにどこからか手に入れた天帝の剣を持ってかつて女神の居住地だった赤き谷ザナドに現れると、その剣で神祖の眷属を虐殺。その亡骸によってさらなる力をつけた奴はフォドラを戦乱に陥れたのだという。
こんな話からよくもまぁ「女神から剣を賜った」なんて創作がまかり通ったな。完全に女神の敵じゃん。そりゃオープニングムービーでセイロスとも戦うよ。
レアは話をつづけます。このようにフォドラの敵となったネメシスだけれど、たかが盗賊風情がここまで大それたことはできないハズなのだと。
そこでクロードがピンと来た!
ネメシスには協力者がいた。それこそが「闇にうごめく者」であり、ネメシスを利用してフォドラを貶めようとしていたのだと!
盗賊風情のネメシスに利用価値があるとすればそれはやはり「炎の紋章」か。女神の象徴であり、世界を司る紋章。天帝の剣を使えるという以上に何か強い力を持ったものなのかもしれない。
思えば闇にうごめく者は早い段階からこの紋章を持つベレトをつけ狙い、最後まで利用していたのも同じ紋章を持つエーデルガルト!ゲームのタイトル通り、この紋章がカギになってくるワケだ!
しかしクロードは理解できてきたようだけど、エーデルガルトの側が闇にうごめく者とつるんでいた理由はやっぱりよくわからない。ネメシスは盗賊風情だからお宝とか名声とかそんなモンで簡単に釣れたんだろうけど、エーデルガルトを動かすような物とは?
まさか炎の紋章の移植とか…帝国を、ひいてはフォドラを統べるフレスベルグの次期皇帝として世界を司る紋章を得るために、みたいな…いや〜それは無いかな!それだけなら紋章を手に入れてすぐに潰してるワケで。
やっぱり最後の戦いで言っていた“偽りの女神”ってセリフにカギがありそうだ。ネメシスこそが真の女神の使徒で、偽りの女神の使いであるセイロスはそれを殺した悪い奴だ!みたいに闇にうごめく者から言われてるのかも。まぁ真偽はわかりませんけど。
ともかくレア様がようやく真相解明モードに入ってくれたみたいでよかったよかった。監禁明けのひどい顔のままで無理に喋らせたのはちょっと申し訳なかったけどね。苦情はクロードを通してください。
最後にもう一つ。
真相解明といえば、クロードもようやく「ベレトと見たい景色」について話してくれました。とは言ってもこちらは本当に何でもないもので、人々が集って共に暮らしている街の風景のことだった。
ただ、そこに暮らしているのがフォドラの人間だけじゃないという点だけが現状ではあり得ない景色なのだ。壁をぶっ壊し、ブリギットやダスカーやパルミラの生まれや、それよりももっと遠くの国の生まれの者だってごちゃ混ぜになって普通に暮らしている。たったそれだけの景色が、彼の見たいものだったのだ。
それだけなのになぁ…と、大きなため息と共に天を仰ぐクロード。
でも、実現はそう遠くないと思うんだよな。フォドラの外からやってきたクロードが、同盟・王国・帝国の出身者を擁する反乱軍を率いて統一フォドラを作るんだ。もう境界を気にするのなんかバカらしく思えるんじゃないかな。
というか実現しなきゃ。クロードの考えは元皇帝も“近しいものがある”って言っていたし、それくらいの遺志なら“後始末”のついでに持って行ってやってもいいでしょう。これも勝者の務めだよ。きっとヒューベルトも予想していなかった大きな働きになるだろうし、これこそまさに勝者の務め。
なんだ、こんな務めも悪くないな。じゃあそんな楽しい務めを果たせるようにあともう一踏ん張りだけがんばろう。フォドラに根付いた悪の根っこを引っこ抜いてやろうじゃないか。
前回 攻略日記27「鳥と風と大樹の団」
次回 攻略日記29「闇にうごめく者」
0 件のコメント :
コメントを投稿